マングローブ植林 成長記録

マングローブとは?

What’s mangroves?

マングローブは海水と淡水が交じり合う潮間帯に生息する森林群のことで、ヤシやシダの仲間も含めると約100種類もの植物が「マングローブ」と呼ばれています。

多くのマングローブは、河口や海岸に生息しているため、幹は水中に沈み、水面に近くなる上部に多く葉をつけます。

我々がインドネシア政府から借地し、森をつくるスカナ島はサンゴの死骸が堆積してできた干潟です。
満潮時には水深1メートルになり、植林して間もないマングローブは海水に沈んで見えなくなります。

我々がスカナ島で植林するマングローブ「フタバナヒルギ」と「オオバヒルギ」は、河口や海沿いのぬかるんだ泥の土地に生えるもの。

試験植林を重ね、植林地に合う樹種を選定する作業から開始します。

現地ブログ「マングローブに込めた思い」

マングローブ林における生態の多様性

―干潟が育む命たち―

植林したマングローブたちが成長してくると、色々な生き物が集まってくる。

マングローブ林は落葉の堆積などにより養分が豊富となります。
また、タコ足のように広がった支柱根により大きな魚が侵入できないので、稚魚やカニ、エビ、貝類などの生物を育みます。

植林作業や、実施方法に知恵を出し手伝ってくれる地元の方々も喜んでいる。

村人の多くは漁業で生計を立てている。マングローブ林によって育まれる魚介類が地元の漁業の繁栄にも繋がるのです。

現地ブログ「スカナ島に住みはじめた生き物たち」

植林後の手入れ

植林したマングローブの背丈が伸び、葉の数が多くなると問題となってくることがある。

海藻や藻が絡みつくことだ。

スカナ島の干潟は、満潮時には水深1mにもなる。そのため、波に流されてきた海草や藻がマングローブの葉に引っかかる。 干潮時にはその重みがマングローブの枝にのしかかり、ひどい場合には幹が折れてしまう。

対策として、満潮時にも沈まない背丈に成長するまで海草を取り続けなければならない。マングローブ専門家の話によると、植林後3年生まではこの作業が必要だという。

現地ブログ「スカナ島1年と3か月」

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