インドネシア政府認可のもと、マングローブ植林保全事業を行っています。

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なぜ、インドネシアに植林するのか?

インドネシアは、赤道直下の常夏の国であることです。

赤道直下の常夏の国では、年中気温が高いため、
植物の成長が早く、大きくなることができます。


マングローブは沖縄にも生息していますが、その大きさを比較すればよくわかります。
沖縄にあるマングローブは、大きいものでおよそ6~7mの高さまでしかなりませんが、
インドネシアでは、30~40m程度まで大きくなります。
木は炭素(C)のかたまりですから、木が大きければ大きいほど、たくさんのCO2を吸収固定しているということです。
つまり、日本で植林を行うより、常夏の国インドネシアで植林し、木を育てた方がより地球温暖化対策として、二酸化炭素削減に貢献できるのです。

では、常夏の国であればどこでもいいのでしょうか?そうではありません。インドネシアでなければならない、いくつかの理由があるのです。

理由1 赤道上下600km、合計1200kmは台風が発生しない

私たちが植林を行っているスマトラ島やリアウ諸島州周辺は、台風が来ない地帯です。
赤道をはさんで北緯5度から南緯5度までは台風が発生しない為、台風によって、植林した木が流されたり、折られたりというリスクがありません。

理由2 世界一のマングローブ保有国

約30年前、インドネシアのマングローブ林の面積は、450万haありましたが、近年では250万haにまで減少しています。
マングローブは二酸化炭素吸収固定や、生物多様性、護岸作用による防災など、様々な効果があることから自然の生き物や人類にとっても欠かせない重要な存在です。
もともとたくさんのマングローブに囲まれていたインドネシアですから、多くのインドネシア人にとってマングローブには身近な存在であり、その重要性も十分認識しています。

インドネシア政府も今、懸命に森林の回復を図っていますが、自国の資金だけではどうにもならないのが現実です。そのため、海外に協力を求める声も上がっています。

理由3 日本からインドネシアへの恩返し

インドネシアのマングローブ林の急激な減少は、日本人にも関係があるのです。

日本人は、安価でおいしいことから、エビをよく食べますね。
そのエビはどこからきているのでしょう?
日本のエビ輸入相手国No1は少し前までインドネシアでした。
インドネシアでは、エビ養殖場を開発するためにたくさんのマングローブ林が伐採され続けています。
エビ養殖場は、エビの餌や病気予防の抗生物質、pH調整のための薬剤等を大量に投与するため土壌が劣化・汚染されます。
劣化・汚染された土壌ではエビ養殖はできませんから、新しい場所へ養殖場を新設する必要があります。その頻度はだいたい5~6年に一回です。その度にマングローブ林の伐採は続くのです。
インドネシアでエビ養殖を行っている日系企業もたくさんあり、皆さんの食卓に並んでいます。

現在、私たちはマングローブ林の伐採をせずに、エビ養殖場を行っていく試験的プロジェクトをインドネシアの水産専門学校と地元の人々と共同で研究を行っています。 数年で使い捨てられていたエビ養殖場にマングローブを植林し、自然の中で池を再生させる事で、持続可能なエビ養殖場のシステム構築に取り組んでいます。この様な仕組みづくりを行う事で、エビ養殖で生計を立てていた地元住民の生活は支えながら、マングローブ林の乱伐も食い止めることができるのです。

詳しくはシルボフィッシャリーのページをご覧ください↓
http://www.ylforest.co.jp/reforestation/silvo/


ホームセンターなどでバーベキュー用の南洋備長炭というものを多く見かけますが、あの炭はマングローブの木(フタバナヒルギ)から作られた炭です。
また、マングローブの木はパルプなどの木材としての利用目的などでも伐採されています。

こんな言葉をよく聞きます。

「日本は、世界有数の森林保有国だ。
しかし、日本の自然がこんなにも残っているのは、
外国の山がはげ山になっているおかげなんだ。」


日本の森林面積は、100年前に比較し6倍に増えています。一方インドネシアでは、30年前に比較し、マングローブ林面積は、1/2以下になっています。

理由4 世界一の親日国家

インドネシア共和国は大変な親日国家で、BBCの発表によれば、85%のインドネシア国民は日本に対し好感を寄せているそうです。 実際、私たちがインドネシアにいても親日国家であるということを肌で感じる事ができます。
インドネシアが世界一の親日国家になった背景には、様々な要素があることと思いますが、特によく言われていることは、日本への感謝と憧れがあるようです。

第二次世界大戦終結時、日本兵士がインドネシアの独立の為に共に戦ったという経緯があります。
もともとインドネシアは長い間オランダの植民地となっていましたが、そこに日本が進出してきました。
日本が敗北し、インドネシアから撤退が決まった時、インドネシア駐留の日本兵はそのままインドネシアに留まり、義勇軍としてインドネシア人に戦い方を教え、共にインドネシア独立のためにオランダ軍と戦いました。
戦争中、インドネシア人に対して酷い行いもあったでしょうが、撤退時に、インドネシアを見捨ててはいけないという思いから、インドネシア独立を応援したのです。
インドネシア独立宣言に調印した場所は、日本軍官邸だったという話もあります。それから長い時間が経過した現在でも、日本に対して共に戦ってくれたという感謝の気持ちがあるようです。

また、日本の製品が良質で長持ちすることから絶対的な信用があり、その高い技術を持つ日本に対して憧れがあるようです。インドネシアを走っている自動車やバイクのほとんどが日本のメーカーです。
このように、日本にとって大変親しみやすく交流しやすい国であるため、マングローブ植林作業も協力して、進めることができるのです。 
また、インドネシア政府も私達の植林事業を応援してくれています。インドネシア政府より推薦され、2007年12月にインドネシア・バリ島で行われたCOP13に、弊社マングローブ植林事業を出展しました。

理由5 世界一の群島国家インドネシア

インドネシアには、約1万7千の島々があり、島の周囲には広大な干潟ができます。その干潟は年々広がっています。
私たちがマングローブを植林しているのはこの干潟ですから、インドネシアには、広大な植林可能な現場があるということです。
そして何より、食との競合がありません。

近年の急速な人口増加につれて、その人口を養うために食物を確保する必要性が高くになっています。自国では土地や水源の問題により農地開拓が困難な国は、海外に食物生産用の農地確保に乗り出すケースが増えてきています。生命の存続に関わる食糧問題は、急務で重大な課題であるため、森林よりも食物生産の土地確保が優先されることは必然であり、今後この風潮はさらに顕在化するでしょう。
つまり、森林と食とは土地をめぐって競合する可能性が高くなるという事です。
しかし、マングローブは他の植物(農作物を含む)が生息できない干潟に生息します。そのため、食物をはじめ他の植物との競合(土地の取り合い)が全く起こらないのです。

もちろん日本にも植林可能な土地はありますが、限度があり、広大な面積で行うことができません。また、二酸化炭素吸収固定量の観点から考えても、インドネシアでの植林が効率的に地球温暖化防止に貢献できるのです。
また、発展途上国で植林することで、日本で行うよりも経費を抑えられ、より多くの植林を行うことができます。
植林作業に現地住民を雇用することで、発展途上国への経済的な支援にもなります。