インドネシア政府認可のもと、マングローブ植林保全事業を行っています。

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なぜ、マングローブか?

マングローブとは?

マングローブとは、海水と淡水が混じり合う潮間帯(ちょうかんたい)に生息する植物の総称です。
マングローブという名前の木があるわけではありません。

世界中には100種類以上のマングローブがあり、赤道付近の常夏の国々に多く分布しています。
マングローブが最も多く分布しているのは 、その起源とみられる東南アジアですが、いまや分布は世界各地に広がっています。ほとんどが北緯30度~南緯30度の熱帯や亜熱帯ですが、生命力の旺盛な一部の種は温帯地域にも進出しているものもあります。
マングローブの中には、陸と海の境界に生息する種類もあります。通常、陸上に生えている植物は塩分を含んだ海水中では枯れてしまいますが、マングローブの中には海水の中でも生きていくことができる種類もあるのです。そのため、マングローブは「海の森」とも言われます。

マングローブは食との競合がない

近年の急速な人口増加につれて、その人口を養うために食物を確保する必要性が高くになっています。
自国では土地や水源の問題により農地開拓が困難な国は、海外に食物生産用の農地確保に乗り出すケースが増えてきています。 生命の存続に関わる食糧問題は、急務で重大な課題であるため、森林よりも食物生産の土地確保が優先されることは必然であり、今後この風潮はさらに顕在化するでしょう。
つまり、森林と食とは土地をめぐって競合する可能性が高くなるという事です。
しかし、マングローブは他の植物(農作物を含む)が生息できない干潟に生息します。そのため、食物をはじめ他の植物との競合が全く起こらないのです。

少し前にアメリカでは、バイオ燃料生産のために、農地をバイオ燃料の原料となるトウモロコシなどの生産に切り替える農家が多発しました。 アメリカ国家もその風潮を後押しするように、トウモロコシなどのバイオ燃料の原料となるトウモロコシなどで価格が高騰しました。 しかし一斉に農家がバイオ燃料生産に切り替えた結果、バイオ原料と食と競合が起こりました。結局、バイオ燃料生産は下火になり、食の確保が最優先されたのです。

マングローブと生物多様性

マングローブの木の周囲では、落葉した葉っぱを分解するためにプランクトンや微生物が多くなります。それを捕食するために、小魚やエビ、カニ、貝などの生物が集まってきます。
また、干潟に生息するマングローブの多くは、タコ足状の支柱根を持つものや、剣山のような呼吸根を持つ樹種が多くあります。大きな魚や天敵から身を隠すためには絶好の場所であるため、 こういった魚介類のすみかとなります。
マングローブの葉っぱをつけている冠部分は、マングローブの実を求めて虫や渡り鳥がやってきます。また野生の猿は、マングローブの実だけでなく水中に隠れている魚介類も捕食し、森の中で生きています。 陸上部分では、鹿やヤギ、羊などの哺乳類がマングローブの葉っぱや実を食べます。マングローブの葉はミネラルが多く、栄養価が高いのです。
このように、マングローブの水中部分は魚介類のすみかとなり、陸上部分や葉っぱをつけた冠部分では、鳥類や哺乳類の生息域となるため、マングローブの森は「海のゆりかご」とも呼ばれます。
多くの生態系を育むかけがえのない存在なのです。

マングローブの防災効果

マングローブの独特で複雑に絡み合う根は、土壌を掴み川が運んでくる堆積物をせき止め、打ち寄せる波が陸地を浸食するのを抑える役割を果たします。 つまり、自然の防波堤の役割を果たすのです。この護岸機能の効果が大きく見直されるきっかけとなったのが、2004年のスマトラ島沖地震です。
被害が最も甚大であったスマトラ島北部のアチェ州では、そのマングローブの護岸効果が顕著に表れており、マングローブ林があった場所となかった場所では、津波による海岸の浸食被害に大きな差が見られました。

マングローブの知られざる二酸化炭素(CO2)吸収固定量

マングローブの二酸化炭素吸収固定量はどのくらいでしょうか?
熱帯雨林は「地球の肺」と言われ、熱帯雨林が森林の中で最も二酸化炭素吸収固定量が大きいと思っている方も多いことと思います。確かに熱帯雨林全体ではそうですが、1ha当たりの吸収量をみると、マングローブの二酸化炭素吸収固定量は、熱帯雨林を凌駕しています。

実はなんと!!
 
マングローブ林は熱帯雨林を凌ぐCO2吸収量なのです!

マングローブ成熟林のCO2吸収貯蓄量・・・799~1283 tonCO2/ha
熱帯雨林のCO2吸収貯蓄量・・・・・平均814tonCO2/ha 
その理由は、マングローブの独特なかたちにヒントがあります。
マングローブは、木の本体だけでなく、土壌にまでCO2を取り込み貯蓄する能力に長けているのです!!

マングローブのCO2吸収貯蓄量に幅があるのは、マングローブの種類と育つ場所によって、全然違うからです。
マングローブって一言で言っていますが、草みたいなものもあれば、木みたいなものもあります。
私たちが植林するマングローブの種類は、「オオバヒルギ」「フタバヒルギ」「ヤエヤマヒルギ」「オヒルギ」という種類の木々です。これらはヒルギ科と呼ばれマングローブの中でも、CO2の吸収貯蔵量はトップクラス!!
例えば、40本のマングローブを植林すると、30年間で10トンのCO2を吸収します。
日本人の一人当たりの年間排出量は、約9.8トンCO2です。
2005年 EDMC/エネルギー・経済要計調べ

ですから、毎年35本ずつマングローブを植林すれば、自分の排出したCO2をオフセットできます!!
この日本人平均の排出量は、家庭だけでなく日本全体の産業活動で排出される総量を、日本の人口で割った数字であるため、正確には、個人が家庭から排出している量とは異なります。
もっと正確な、個々人の家庭から排出する二酸化炭素量を算出するには、↓

http://www.pear-carbon-offset.org/index.html